奈良市の北東部に位置し、小さな佇まいの新薬師寺です。 「新」が付くと、薬師寺より新しく感じてしまい、最近できたものという感覚になりますが、そうではなく、病気がちだった聖武天皇の快気を祈念して建てられたものです。 建てられた当時は広大な敷地で、東西に五重塔もあったそうですが、落雷や平家との戦いで焼失し、薬師如来が納められている建物が唯一残り、現在の本堂となりました。 この本堂だけが残ったのには何か大きな力を感じます。 本堂の中では、薬師如来像の周りを十二神将の像が守っています。 この十二神将は、それぞれが数百人の兵士を束ねる大将で、それぞれ十二支の守りとされています。 薬師如来像は銅像なものの、十二神将は木の骨組みに土を塗り、塗装されたものですが、1300年以上の歳月を経て、現在も守っているのは、大きな力を感じます。 門前には鏡神社、敷地内には稲荷杜、竜王杜があり、明治の神仏分離以前の歴史を感じられます。 |
門前には鏡神社 | 南門 | 本堂 |
竜王杜 | 実忠和尚御歯塔 | 鐘楼 |
本堂(中は撮影禁止) | 薬師如来像と伐折羅神将像 | |
香薬師堂 | 新薬師寺の歴史をビデオで見られます |