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危険物取扱者全種合格記 |
危険物取扱者は丙種、乙種1類から6類までの全類及び甲種を取得しました。 | |
始まり | 危険物取扱者の免状を初めて取得したのは、高校生だった昭和55年の丙種でした。 当時は甲種、乙種の受験には、実務経歴が必要でしたので、高校生の我々は丙種しか受験することができませんでした。 丙種を取得した後、特に業務に従事することなく月日は流れ、時代は平成へ、噂で「危険物取扱者の免状が更新制になった」と聞き、最寄りの消防署へ問い合わせると、10年毎に写真の貼り替えが必要になったとのこと。 写真を準備して消防署へ行き、これまでの3つ折りの免状から、カード型の免状に変わりました。 その後も業務に従事することなく更に10年が経過し、写真の貼り替えの更新を行いました。 その頃に、いつからか乙種の受験に実務経歴が必要なくなっていることを知り、それでは20数年ぶりにやってみるかと乙種4類の受験を始めました。 |
乙種4類へ | 丙種の取得から20数年が経過しており、すっかり忘れているのと、法令も変わっていますので、問題集を買ってやり直しました。 初めての乙4受験は不合格、半年後の受験でも不合格、結局3回の不合格通知を貰ったところで転勤・引っ越しとなり、引っ越した先での消防試験研究センターの場所もよく分からず半年以上が経過しました。 同じ職場の人が、突然乙4を取ったとのこと、話を聞くと、東京では短い間隔で乙4の試験を実施し、なんと結果は即日発表とのこと。 それでは久々に行ってみるかと平日の休暇の日に東京の消防署に申請書をもらいに行き受験申請を行いました。 すぐに試験日、会場の幡ヶ谷には少し迷いながら行きました。 発表は昔の運転免許の発表のように受験番号にランプが点灯するというもので、私の受験番号のランプは点灯。ようやく乙4の合格を貰いました。 |
バージョンアップ | 乙4の取得後、また転勤して数年が経過した平成19年、工事担任者の受験に勤しんでおり、AI・DD総合種の資格を取得した後に次に何をやるかと模索していた時に、危険物のバージョンアップでもやるかと話していると、同じ職場の人が、「乙種は全部取りました」とのこと。 それはすごい、とれ位の年月がかかるか分らないが、行ってみるかと思いつつ、またもや転勤、暫く落ち着かない日々を過ごした後に受験意欲が再燃。埼玉の消防試験研究センターに問い合わせると、さいたま市は各消防署で申請書を配布しているとのこと。 土日は消防署の事務窓口は休み、何とか平日に行くことはできないかと模索し、出勤途中に寄ることができる消防署を探しましたら、職場の一駅手前の駅前に消防署があることがわかりました。 消防署に問い合わせると、窓口は8時半から開いているとのこと、私の職場は9時半が始業、1時間の余裕があるため、朝8時半をめがけて消防署へ行きました。 消防署から出ると、私の職場が目視できるのを確認、健康のためそのまま歩いて出勤してみましたら20分程度で到着、これは今後いいコースになると思いました。 |
受験開始 | 消防法では、乙種はどれか1つを取得していると、他の種類を受験する際に法令と物理・化学が免除になり、性質・消化のみの受験で済み、また、1日に3種類までを受験することができますが、埼玉は1日2種類までの体制しかありませんので、適当に2類と6類の受験をすることにしました。 問題集を買いスタートしましたが、4類とは違い、2類は可燃性の個体、6類は酸化性液体と普段なじみのない物質、初回の受験は両方とも不合格でした。 最初はこんなもの。また消防署へ行き申請書をもらい、次の試験の申請を行い、同じく2類と6類を受験しました。 2回目は勝手がつかめたのか両方共合格、これで2,4,6類を取得しました。 |
中盤戦 | 2類、6類を取得したのに気をよくして次ぎへ行きます。 次はどれにするかと考えましたが、仕事も忙しく、出張の予定もあり5類のみの受験にしました。 5類は自己反応性の危険物、つまりは衝撃を与えなければOKなんだなと頭に入れて勉強開始、わりと理解しやすく受験日前日には終わり、受験に行った後、そのまま出張に出ました。 なんと結果発表は出張から戻る日、帰宅してみると結果通知が届いていました。 結果は合格。まだセンターの開いている時間でしたのでそのまま免状申請書類を持参しました。 さて、次は残りの1類と3類です、免状申請をした際にセンターで受験申請書をもらい、次の試験の申請の準備に入りました。 1類は酸化性個体、3類は禁水性物質とこれまた関連がありませんが、地道に勉強。 季節はもう夏。でも問題集をこなすと実に寝付きがいいのです。 1類と3類を同時受験し、お盆の時期。帰省中に結果発表がありましたのでインターネットで照会してみると3類のみの合格。 帰省から戻った翌日の空き時間でまた免状の申請書をセンターに持参し、次の受験申請書を貰って帰りました。 |
最終戦 | さあ残るは1類です。 しかし、1類は酸化性個体で○○化ナトリウム、○○化カリウム等似たような名前、また、アルカリ金属のみ禁水性ということで、どの物質がアルカリ金属なのか訳が分からない物質が多く、微妙に性状や色が違いますので前回もこれでやられました。 しかし、地道に覚えるしかないと少しずつ慣れました。 結果はどうにか合格。 取り急ぎ免状の申請を行い、丙種から乙種1〜6類まで埋まった免状が届きました。 ここまで丙種は別として、乙種全6種類はそれぞれ受験料が3400と免状申請が2800円で合計37200円、更に不合格だったのが数回ありますのでずいぶん出費しました。 |
やはりこだわり | 乙種を全て取得すると、全ての危険物の取り扱いができるようになりますので、実質は甲種と同等なのですが、やはりこだわりたいもの。 甲種の受験は科目免除が全くありませんのでまた法令から勉強しなおさなければなりませんが、年内に一度受けてみようと思います。 |
甲種の受験 | 平成21年4月から、インターネットを使用して受験の申請を行うことができるようになりましたので思い切って甲種の受験申請を行いました。 問題集を購入して勉強し始めましたが、乙種とのレベルの違いを感じます。 これまでの総集編程度かと思いきや、それぞれのレベルが違います。 昔、仮面ライダーで一度倒された怪人が一斉に甦って登場する回がありましたが、それと同じ間隔で、過去に苦手だった酸化性物質も沢山出てきます。 初めての受験の当日に、突然の仕事が入り、あえなく棄権。 |
不調続き | 平成21年度の夏の試験から受け始めましたが、科目免除もなく、またレベルも高いため法令は合格点に達するものの、物理・化学、性質・消火がどうにもだめです。 年に4回程度受験するも惨敗。 気がつくと時は平成24年になりました。 お誘いもあり、第一級陸上無線技術士の受験も再開し、交互に受験しますので、なかなか実が入りませんので、危険物はちょっと休止し、一本に絞りました。 |
再度発起 | 平成25年1月に受験した第一級陸上無線技術士の合格の見込みも出て、また、転勤の話も出てきましたので、もう一度と思い、甲種の受験申請を行いました。 それまで使用していた問題集を別の物に変更し、勉強を再開。 転勤の前に研修という話も浮上しまし、日程を見ましたら研修に入る日の午前中が甲種の受験となり、昼休みや帰宅後の夜な夜な問題集をこなしつつ、受験を済ませてから研修に入りました。 平成25年3月14日、インターネットで合格者の受験番号が公開されましたので見てみると、私の番号がありました。 翌日に届いた結果通知を見てみると、法令80%、物理・化学60%、性質・消火65%ということで、物理。・化学がギリギリでしたが、どうにか合格。 これで危険物取扱者は全種類の取得が完了し、消防法で定める全ての危険物の取り扱いができるようになりました。 |
資格の補足 | 乙種1〜6類の全てを取得した人と甲種とは、取り扱いの作業での違いはありませんので、同等ととられることが多いのですが、指定数量の倍数の合計が30を超える取扱所等で選任が義務づけられている、危険物保安監督者を選任する際は、実務経験が6ヶ月以上ある有資格者から選任する必要があります。 乙種の場合は、過去に取り扱いに従事した種類の実務経験しか付かないため、他の種類の危険物保安監督者には選任できませんが、甲種の場合はどれか1種類の実務経験があれば、他の全ての種類の危険物保安監督者に選任することができます。 |